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発行する院内新聞が400号を迎えた関口歯科医院 院長 関口武三郎(ぶざぶろう)さん 谷津町在住 69歳

公開:2012年3月1日

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続けた「つながり」32年

 ○…毎月初旬の「編集会議」を経て、スタッフ全員でネタを考え、原稿を書く。「人の顔が見えるように」との思いから、歯科の知識に限らず、スタッフや患者の声も毎号掲載する。400号を迎えた「はははの新聞」はそんな等身大の院内新聞だ。「こんなに続くとは思いませんでした。私一人ではとてもできなかった」。その歴史は32年。のべ400家族以上との「つながり」を生んできた。

 ○…新潟・十日町生まれ。歯大を卒業し、勤務医を経て1975年に開業した。金沢八景を選んだのは、横須賀に通っていた勤務医時代、京急の車窓から見た海に魅了されたから。「本当にすばらしい景色だった。きっとここで開業医をやろう。そう決めました」。しかし、縁もゆかりもない土地で患者とのつながりを作るのは、並大抵ではなかった。「どうしたらいいのか」。手さぐりの日々が続いた。

 ○…「患者さんとスタッフ、そして私をつなぐ『絆』になれば」。そんな思いから「はははの会」を立ち上げたのは、開業から3年後。患者から会員を募り、虫歯や歯周病の予防のための機関紙「はははの新聞」を発行する。中学・高校と新聞部だった根からの文章好きが考えた妙案だった。当時ガリ版刷りだった新聞は、今ではパソコンでつくるカラー刷りに。その間に、会員と出かけるバーベキューやみかん狩りは恒例になり、赤ちゃんだった患者は親になって再び来院するようになった。休まず続いた新聞はそうして、人と、地域と、ずっとつながってきた。

 ○…「なんでもこつこつ取り組む」と自己を評する一方、「バイタリティは昔に比べたら弱くなったかな」と笑う。しかし、医業の傍ら大学に通い、民俗学の学位を取得したり、フルマラソンを17回完走するなど、その行動力は健在。新聞発行も、「500号までは続けたいです」ときっぱり。築いてきたたくさんの「つながり」がある限り、歩みが止まることはなさそうだ。
 

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