ブロック塀一面に描かれたスプレー画。六浦の住宅街でひときわ目を引くのが、洋画家・本間亮次さんの実家だ。
昨年、日本清興美術協会展で評論家賞を受賞した本間さんが、家の塀に初めて絵を描いたのは、大学生の時。表現衝動に駆られスプレーで色を重ねた。「父親は激怒していましたね」とほほ笑む。だが、近所の評判はよく、次第に「次は何を描くの?」と絵を楽しみにする人が増えていった。また、興味を持った近所の子どもたちのため、ガレージ横のブロック塀にスプレー画を自由に描かせることもあったという。
当時、活動の場は自宅の塀だけにとどまらず、クラブなどのイベントにも出演。即興で絵を描く「ライブペインティング」で会場を盛り上げていた。「世間にはあまりいい印象がないかもしれないが、アートを志す人が多く、いい刺激になった」。師匠として慕う洋画家・山川茂さんも、イベントで知り合った洋画家が紹介してくれたという。
現在の油絵に至るまで、スタイルや作風は時とともに変化してきたが、そのことに躊躇はない。「生き様そのものがアートになる。先は分からないけど、挑戦する姿勢から何かを発信できれば」と話した。
■「本間亮次 ネコの油彩展」=5月16日(水)〜22日(火)。ぎゃらりー彩光(JR関内駅徒歩3分)で開催。
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