能見台南小学校の体育館横にあるビオトープが、安田賢二校長(60)と児童の力で生まれ変わった。
2004年に造られたこのビオトープは、近年防水シートが劣化。ひび割れた個所から水が漏れ出すようになっていた。水量が減ったため土が流出し、むき出しになった防水シートはさらに破けていく悪循環に。ビオトープとしての機能を失い、メダカやフナなどの小魚や水生植物がほとんど住めない状態に陥っていたという。
そこで、安田校長はビオトープを再生させようと、4月19日から修繕を開始した。まずはヤゴやオタマジャクシなどの生き物を、コンクリートの池に一時避難。掃除をしたビオトープに、新しい防水シートを敷き、その上に古い毛布をのせて土を定着させた。足りない毛布は保護者に寄贈を呼びかけた。「雨が降ると水が溜まり、作業が中断して苦労した。一人で水をくみだすのに3時間くらいかかった」と安田校長は話す。
ビオトープの中心までかかる丸太橋の材料は、台風の時に倒れた杉の木なども利用。橋は生き物の観察や水生植物の世話に活用していく予定だ。「これから生き物を増やして、どんどん授業などで活用してもらいたい。ビオトープの名前も、みんなで考えてつけていきたいですね」と今後の展望を話した。
〔ビオトープとは〕生物の生息空間を意味する生物学用語。環境教育のため、取り入れる学校も多い。
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