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ドングリの背比べの意味 団子栗が「ドングリ」に 日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

公開:2012年11月1日

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 秋も後半になると、野山にはいろいろなドングリが落ちています。今回はその「ドングリ当てクイズ」。写真のA〜Dは、マテバシイ、コナラ、シラカシ、スダジイのいずれかのドングリですが、全問正解してください(回答は文末)。

 さて、ドングリの語源ですが、一説にはクヌギの果実をドングリと言い、団子状になった実がクリに似ているので、「ダンゴクリ」から後に「ドングリ」になったといいます。また、どれも似たりよったりだという表現に、「ドングリの背比べ」が使われますが、これは同じ種類のドングリは、どれも大きさがほとんど変わらないことからきています。

 ドングリはブナ科の果実の総称で、一般に帽子と呼ばれている(本来は袴と言った方が適切)部分は、「殻斗(かくと)」といい、表面に多くの小片(総苞片)があります。この総苞片の模様が種類によって違っているので、ドングリを区別するときの大きなヒントになります。コナラ、マテバシイ、ウバメガシの総苞片の模様は、ウロコ状(瓦状)、シラカシ、アラカシ、アカガシは、6〜8本のリング状になっています。スダジイやブナは殻斗の先端が裂けるまで殻にすっぽり包まれており、クヌギやカシワは果実の半分以上を総苞片(蓑状)で覆われています。さあもうおわかりですね。回答はA=シラカシ、B=コナラ、C=スダジイ、D=マテバシイ。
 

右はクヌギの果実
右はクヌギの果実

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