県立釜利谷高校ボウリング部が8年ぶりの快挙を遂げた。昨年暮れに川崎市で行われた全国高校対抗ボウリング選手権大会(女子の部)で、三浦美里・出口めぐみペア(いずれも2年)が、8位に入賞。さらに三浦選手は、3ゲームのトータルスコアが最も高かった選手に贈られる「ハイシリーズ」を獲得した。
スランプ克服
大会前、三浦選手はスランプに陥っていた。「1ゲーム150とか、140もあった。悩んで、不安も残っていました」。その時力になったのは、指導を受ける矢野金太プロに教えてもらった「プラス思考」だった。「打てる、優勝できる」と、自分を奮い立たせた。
迎えた予選。気持ちの切り替えが奏功し、最初の3ゲームでいきなりスコア677を叩き出してトップに。これがハイシリーズとなった。「リラックスして、自信を持って投げられた」と三浦選手。結局、予選9ゲームを6位で終え、2004年以来の決勝トーナメントに駒を進めることとなった。トーナメント初戦は、強豪・福岡第一と大接戦の末、惜しくも敗退したが、堂々の入賞となった。
三浦選手は、「決勝では疲れが出てしまったが、十分の成績」と笑顔。昨年春からボウリングを始めたばかりの出口選手も、「週3回の練習にどれだけ集中できるかを考えてきた。良い結果が出て良かった」と感慨深げだった。
そんな2人の強みは、何でも言い合える仲の良さ。「お互い隠し事がない。良いことも悪いことも、容赦なく物を言える」と、顔を見合わせて笑う。
3月も全国大会
チームは、3月末に行われる全国大会にも参加。個人戦では、小川進之介(2年)、石井春香(1年)、原日奈子(1年)の各選手も出場する。
メンバーは、「全国優勝しか目指していない。大会までに集中力を高めていきます」ときっぱり。顧問の穂積啓之教諭も、「みな精神的に成長してきているし、スコアも伸びている。悔いのない試合をしてほしい」と話した。
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