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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2013.03.14

平成24年度栄養関係功労者厚生労働大臣表彰を受賞した
濱見 米子さん
平潟町在住 66歳

地域の食 支え続ける

 ○…「地域の健康作りのお手伝いをしているんです」と朗らかに笑う。横浜市食生活等改善推進員として市民の健康を守って17年。4年前からは市の会長も務める。この取り組みが評価され昨年11月、現役の推進員としては珍しく、栄養関係功労者厚生労働大臣表彰を受けた。会場からは1000人を超える人達の拍手。「好きなことをしてきて、こんな賞をもらえるとは。皆に感謝です」と喜ぶ。

 ○…宮城県生まれ。食に困らないようにと「米子」と名付けられた。3歳の頃、平潟町に越してきた。「金沢区は埋め立て前の海からずっと知っています」。野島の畑で野菜を作り、冬は海に流れてくる海苔を採って天日干し。自然の食に育まれてきた。料理を始めたのは小学校高学年。共働きの両親を助けるため夕飯係に。「兄が3人いましたが、何となく家族皆が家のことをやる雰囲気があった。料理は好きだったの」

 ○…通信簿に「世話を焼くのが好き」と書かれたのは中学のこと。そんな性格が合うと知人に熱心に勧められ1996年、推進員になった。「食が豊かになった今は好きなものばかり食べて栄養が偏りがち。家で実践してもらえたら」と願う。妊婦や料理をしない男性、高齢者などに必要な食材やバランスのとれたレシピを伝えてきた。現在は会長として、区内で行う活動全てに顔を出すなど精力的だ。「熱心な会員に支えられ、苦にならない。地域の人と触れ合うこんな素晴らしいボランティアが、66歳になっても出来るとは想像しなかった」といきいき話す。

 ○…1度始めると気が済むまでやめられない性格。「ママさんソフトが20年、フラダンスは14年、お茶は10年、着付けは6年…」と趣味の幅も広い。今はウクレレに夢中だ。落ち着いたら中断していた洋裁を再開したい。「やってみたいことがたくさんある。生涯現役。元気な間、活動を続けていきたい」。まだ66歳、チャレンジはこれからだ。

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