金沢区・磯子区 社会
公開日:2013.07.11
都市型農業の挑戦
「取れたて新鮮な味を」
元銀行員がシイタケ栽培
「銀行員をやっている時より仕事が楽しい。お給料は少ないけどね」と笑うのは、4年ほど前に区内釜利谷の農家に婿入りした永島太一郎さん(31)。昨年10月、千葉県成田市の生産者団体での修行を終え、シイタケ栽培を始めた。デリケートなシイタケは35℃を超えると活動が弱まる。「無事に育ってくれるように」と願いをこめ、初めての試練の夏に挑む。
永島家は代々、時代によって形を変え農業を続けてきた。畜産と野菜から花への生産転換、園芸店の起業…。太一郎さんも義父から「景気に左右される花を継ぐより、新しいものをやってみれば」とアドバイスされたという。そんな折、千葉県の農家で「感動的に美味しいシイタケ」に出会う。そこで試験的に栽培し、問題なく育ったため、本格栽培に取り掛かった。「土地が狭くても、ビニールハウスで1年中作れる。家族も賛成してくれました」と話す。
この時期の収穫量は1日に30〜60kgほど。午前6時台に収穫し、午前中は袋詰めなどの作業、午後は飲食店などへ配送する。
また、都市農業の立地を生かした取り組みにも積極的だ。「市場やスーパーなど”大きい流通”は味より形。自分は形が悪くてもおいしい方がいい」ときっぱり。「地域の人に取れたて新鮮なシイタケの味を知って欲しい」という思いから車庫を改造して直売所を設置した。「お客さんの『やっぱり取れたては美味しいね』の声が何よりの励みになる」と笑顔を見せた。
■永島農園直売所=釜利谷東7の6の17(相鉄ローゼン裏)、午前9時から正午(月〜土)
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