袋に戻れぬ2頭、共に成長 金沢動物園で人工哺育
金沢動物園で、母親の袋に戻れなくなったカンガルーとオグロワラビーの赤ちゃんが人工哺育されている。同園のカンガルーとワラビーの同時哺育は初めて。
カンガルーのメメ(雌)とワラビーのピピ(雄)が5月と6月、生後約180日と約170日で床に落ちているのを飼育員が発見。母親のもとに戻そうと試みたが再び落下。人工哺育に切り替えられ、和田優子飼育員を中心に育てている。
哺乳瓶のミルクで育てられていた2頭も現在は草や野菜を食べ始めている。カンガルーに比べ成長の早いワラビーは離乳に向け、職員のフリースを縫い合わせて作った袋から出て過ごすことが多くなったという。「習性上、メメはピピと一緒に居たいよう。他の種と育つことで自分が人ではなく動物だと分かってくれれば」と和田さん。まだ袋離れができないメメはピピと同じ袋で眠ることも。ピピが草を食べる姿をメメが真似するなど、良い影響もあった。和田さんは「まずは元気に育ってほしい。人に慣れているとお客さんに寄っていける。(それぞれの種を)知ってもらう代表になれば嬉しい」と母親の眼差しを向けた。
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