金沢区・磯子区 人物風土記
公開日:2014.05.01
シーサイドライン新杉田駅の駅務区長を務める
水野 学さん
能見台在住 43歳
明るい駅で”笑売繁盛”
○…「駅のことならだれにも負けない」。シーサイドラインに1人しかいない駅務区長(駅長)になって1年弱。運輸部の業務・役職のすべてに携わった経験が自信の源だ。「ここまでやったら駅業務を極めたかった。(駅長という)念願が叶った」と話す。今年の目標は「ヒューマンエラーゼロ」。コミュニケーションを円滑にするため、持ち前の明るさで誰にでも気さくに話しかける姿が印象的だ。風通しのよい職場環境の実現を率先して目指す。
○…少年時代に熱中したのは、意外にも電車でなく野球だった。野球の名門・藤沢商業高校(現藤沢翔陵高)に進学。必死で練習したが高校3年でやっと手にした背番号は2ケタだった。「(野球を)続けたかったが、これはダメだと思った」。心機一転、父親が勧めてくれたシーサイドラインに18歳で入社。「当時は毎日辞めたいと思っていた」と笑う。それでも同年7月に迎えた開業日、客を乗せた電車を見ると、嬉しい気持ちが湧きあがった。
○…”笑売繁盛”という言葉を教えてくれたのは、京浜急行電鉄に研修出向した時に出会った駅長だった。リーダーシップがあり、皆から慕われていた。駅員間のコミュニケーションを何よりも重視するのは、その教えがあったからこそ。「駅の事務所に笑顔がなければ、お客さんと対峙した時も笑顔で対応できない」が持論だ。
○…小学4年の愛娘の話になると、一層、表情がほころぶ。「今の趣味は、水泳選手を目指している娘の大会で応援すること」と言い切る。休日は2人でシーサイドラインに乗ることもあるという。
○…「駅長がもっとイベントなどに参加し、アピールできるような体制になれば」。いつか営業部に戻り、運輸部と一体となった広報を仕掛けたいと願う。「でも、2年後の金沢八景駅の延伸は駅長として迎えたいな」。やりたい仕事はまだまだ尽きない。
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