金沢警察署(岡洋一署長)は9月25日、神奈川銀行富岡支店(小梶宏一支店長)に、行員の宍倉あすかさんが振り込め詐欺の被害を未然に防止したとして、感謝状を渡した。
宍倉さんは9月2日、「定期預金を解約して250万円を用意したい」と同支店を訪れた84歳女性に対応。詳しく話を聞いたところ「息子から、仕事の関係でお金が必要になったという連絡があった」と話していたため、振り込め詐欺を疑い、警察や家族に連絡して被害を防いだ。
このほか、横浜能見台郵便局が9月1日に、三菱東京UFJ金沢文庫支店が8月28日と9月11日にそれぞれ振り込め詐欺の被害を未然に防ぎ、感謝状が渡された。
被害は依然県最多
区内で1月1日から9月25日までに発生した振り込め詐欺被害は52件で、被害総額は2億3400万円。件数・額ともに県内最多。息子や孫を騙るオレオレ詐欺の被害が40件と最も多く、次に還付金詐欺の10件が続く。県全体では9月末までに約1200件、34億円以上の被害があり、全国で最も多い。
同署によると、手口としては「電車やバスに小切手の入ったカバンを忘れた」と息子や孫を騙る男から電話が入るケースが多いという。同署生活安全課の福本真己さんは「自宅の電話を留守番電話設定にし、吹き込まれた声を聴いてから折り返すなどの対策を」と呼びかけている。
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