「子どもたちが喜んでくれるものを残したい」――父母の思いが形になった。
金沢小学校で5月30日に開催された運動会。5年生が披露したソーラン節に登場した大漁旗は、保護者らが贈ったものだ。「漁師町で海に関わる授業も盛ん。近い関係にある海に関連するものを作りたかった」と話すのは、中心となって動いた「金小応援隊」の隊長・澁谷幸広さん。同校で長い伝統を持つソーラン節では例年、町内から借りた4つの大漁旗が登場していた。「金小独自の象徴になるものをと考えた」とPTA会長の久保田真由美さん。そこで大漁旗にたどり着いたという。
昨年度の卒業生にも見てもらいたいと作業を早め、1月には3つのデザインに絞って全校児童が投票。卒業式場に掲出され、巣立つ児童を見送った。
ソーラン節でもう一つ地域の力を借りているのが、児童が着るはっぴだ。「町内会のを使ったらと申し出てくれた」と久保田さん。在住地区のはっぴに身を包んだ児童が演技をするようになり、4年目を迎えている。澁谷さんは「金小は本来あるべき姿の、家庭・学校・地域での子育てができている」と笑顔を見せた。
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