瀬戸神社の天王祭が7月5日、幕を開けた。今週末の12日(日)には氏子町内会による神輿の町内巡幸が行われる。同神社の宮元、瀬戸町内会(柳田正義会長)の神輿担ぎに、今年は関東学院大学の学生約30人が参加する予定だ。
瀬戸町内会には2基の大人神輿がある。だが1991年に作られた大神輿は、担ぎ手を100人近く必要とするため、10年ほど前から祭りに出ていない。「大神輿は出したいが、現状では難しい」と話すのは柳田会長。名物の桃太郎の乗る山車にも多くの人手を割かなくてはならず、担ぎ手不足は慢性化しているという。
大神輿に一目ぼれ
関東学院大学の大西宏周さん(3年)=写真下=がそんな話を聞いたのは、ボランティア先の介護施設だった。興味を持った大西さんは早速、町内会へ。一目見て、大神輿の大きさと迫力に一目ぼれした。「100人集めて、ぜひ担いでみたい」―。すぐに行動を開始したが、人集めは思うように進まなかった。「言葉だけではなかなか伝わらなかった」と振り返る。
そんな中、学生と町内会の仲介役を買ってでたのが金沢区役所だった。大学の社会連携室と連携し、結果学生約30人が集まった。「広く協力が得られて正直、驚いた」と大西さん。大神輿を担ぐ望みは叶わなかったが、町内会のトレードマークである赤い法被で、12日に臨む。柳田会長も「この試みがうまくいけば、今後につながるのでは」と期待を寄せている。
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