神奈川県議会は7月13日の本会議で、ORVR車の普及啓発事業に800万円の補正予算を計上した。
ORVR車は給油時や走行時に自動車から大気中へ放出されるガソリンベーパー(ガソリンが気化した蒸気)のほとんどを車体内で回収し、燃料として再利用できる車のこと。PM2・5や光化学スモッグの原因物質のひとつであるガソリンベーパーを抑制できるとされている。アメリカでは既にすべての車に搭載が義務付けられているが、国内では法律による規制は未だなされていない。
県環境農政局環境部大気水質課の加藤洋課長は「ORVR車が標準装備になれば国民の負担感も少ないはず。ORVR車やガソリンベーパーについての啓発事業を強化し、市民の理解を深め、引き続き国に法整備を求めていきたい」と話す。
現在、神奈川県は他の自治体に先駆けてORVR車の早期普及を目指し、全国に向けた情報発信を行うとともに、近隣都県市と連携した様々な取り組みを進めている。昨年11月には、黒岩祐治県知事が首都圏9都県市の首脳全員から賛同を取り付け、望月義夫環境大臣に面会。要望書を手渡し、ORVR車の早期義務付けの実現に向けた法令の改正などを訴えた。
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