富岡中学校(金沢区富岡西)の女子テニス部は、3月末に香川県で行われた全国選抜中学校テニス大会で初の団体ベスト4入りを果たした。大会には各都道府県予選を経て開かれた地区大会で上位に入った32校が出場。シングルス1試合、ダブルス2試合のトーナメント方式で行われた。
同校の初戦は、広島の大塚中。1試合目のダブルスは6―1で先取したものの、続くシングルスとダブルスともに2ゲーム差で劣勢に。それでも丁寧にポイントを重ね、ついに逆転した。「一番、辛い試合展開だった」と山口真乃部長。だが終わってみれば3勝と好スタートを切った。
苦しい試合の中で力を与えてくれたのは、地元で待つ子安義和教諭の存在。選手たちは大会前日、3年間にわたり同テニス部を指導した子安教諭から今期で退職する旨を正式に伝えられた。「精一杯やってこい」との励ましの言葉に、「先生のためにも勝ってメダルを持って帰る」と強い思いを抱いたという。
夏の全国へ意欲
同校はその後も順調に勝ち進み、全国大会で初の準決勝へ進む。だが、関東大会準決勝でボロ負けした強豪・小平第二中(東京都)に別格の強さを見せつけられ、敗退した。それでも、通用している部分はあった。山口部長は「サーブとポーチに出るボレーは決めることができた。次につなげたい」とすでに先を見据える。顧問の山崎翔教諭は「日々の努力と積み重ねがあったからこそチャンスをつかめた。3月は学校のグラウンドが使えなかったが、コートを貸してくれるなど地域の方々が支えてくれた」と感謝の言葉も口にする。
次の目標は夏の全国大会での4強入りだ。山口部長は「もっと練習し夏までにまだ足りないところを補いたい」と決意を見せた。
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