磯子区岡村の小高い丘の上にある三殿台考古館。縄文・弥生・古墳時代の集落跡として貴重で国指定史跡となっている。発掘当初から、施設を支えるのが市民ボランティアの存在だ。現在は、出土品を修復・分類する整理ボランティアと来場者に遺跡の説明をするガイドボランティアが活動する。
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「全部で約270の竪穴住居跡がありますが、同時期に存在したのは、20軒程度だったと考えられます」と展示品やパンフレットを指しながら説明するのは、ガイドボランティアの岸上興一郎さん(76)。同館の元職員で、大学の非常勤講師として博物館学を教えた経験をもつ。「三殿台は長年かかわってきた遺跡。愛着がある」と話す。
同館には小学生から大人まで幅広い年代が訪れる。来館者に最初に聞くのは「何分ぐらい時間があるか」。人それぞれのオーダーに応え、案内する。「分かりやすいことも大事ですが、あくまで科学的で正確なことをお伝えしないと」と研究者の責任感ものぞかせる。「来てくれた方に説明して”へえ”と納得したり驚いたりしていただけるのが楽しいんです」と表情を和らげる。
ガイドボラが活動するのは土曜と日曜。5月は来館者1973人のうち57人を案内した。和久井清司館長は、天候によって来場者はかなり増減するというが、「多い日は20人をご案内するガイドの方も」と話す。
ガイドボラ募集
同館では、来場者増加のため、新たなガイドボランティアを募集している。活動は週1回程度。「健康で歴史や文化に興味がある方、大歓迎です。当館職員による研修会があるので、経験は問いません」と和久井館長。詳細は左記へ。
■三殿台考古館(磯子区岡村4の11の22)【電話】045・761・4571
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