戻る

金沢区・磯子区 ピックアップ(PR)

公開日:2020.06.11

金沢白百合幼稚園
育ちにふれあい体験は不可欠
コロナ時代、こども園のあるべき姿とは

 昨年4月、幼保連携型認定こども園に生まれ変わった金沢白百合幼稚園(金沢区釜利谷南)は6月2日、2カ月遅れの入園式を行った。新型コロナウイルス感染症対策と子どもたちへの充実した保育・幼児教育の実現の両立は、これからのこども園にとって、大きな課題になっている。同園の松野茂理事長に聞いた。

――自粛期間中、新しい試みも生まれました。

松野―園と家庭との距離がひらかないように、どんなコミュニケーションを図るかは、大きな課題でした。少しでも幼稚園を身近に感じてもらえるように、4月下旬からYouTubeで動画を配信するように。歌やお遊戯、メッセージを撮った動画を園児限定で週2回程度、アップしました。また、一人一人の園児に手書きのメッセージを添えて幼稚園たよりを2度、郵送するなどの工夫も。若いスタッフが柔軟に対応してました。

――友達や保育士とのふれあいは、子どもの成長にとって必要不可欠な要素です。かなり葛藤があるのでは。

松野―日常の体験や周りの人とのふれあいの中で、子どもたちの思考能力や協調性は鍛えられていきます。その中で、思いやりや安心感、感性が育まれ、心豊かな子どもに育っていくのです。園の理念としても「子どもが日常を過ごす場所は、見る聞く触る食すなどの五感を使った体験が大切」と考えます。そのため、330平方メートルの畑や独創的な遊具が並ぶ3つの園庭、園内各所にあるさまざまなアート作品を設置し、感性をはぐくむ環境を目指しています。

 感染症対策とは相反するところで、どこで折り合いをつけるかを、日々模索中です。質を落とさず、枠に捕らわれない発想をしていきたいです。

――具体的には。

松野―運動会や発表会などの行事は、各クラスごとに分散して行い、動画をとって共有することを考えています。参加する保護者の人数も残念ですが、制限せざるを得ません。動画やオンラインの技術は便利ですが、子どもたちからリアルな体験の機会を奪ってはなりません。柔軟に形を変えつつ時代のニーズに対応していきたいですね。

白百合幼稚園

横浜市金沢区釜利谷南2-2-4

TEL:045-784-0610

http://www.kanazawashirayuri.ed.jp

    ピックアップ

    すべて見る

    意見広告・議会報告

    すべて見る

    金沢区・磯子区 ピックアップ(PR)の新着記事

    金沢区・磯子区 ピックアップ(PR)の記事を検索

    コラム

    コラム一覧

    求人特集

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS