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金沢白百合幼稚園 育ちにふれあい体験は不可欠 コロナ時代、こども園のあるべき姿とは
昨年4月、幼保連携型認定こども園に生まれ変わった金沢白百合幼稚園(金沢区釜利谷南)は6月2日、2カ月遅れの入園式を行った。新型コロナウイルス感染症対策と子どもたちへの充実した保育・幼児教育の実現の両立は、これからのこども園にとって、大きな課題になっている。同園の松野茂理事長に聞いた。
――自粛期間中、新しい試みも生まれました。
松野―園と家庭との距離がひらかないように、どんなコミュニケーションを図るかは、大きな課題でした。少しでも幼稚園を身近に感じてもらえるように、4月下旬からYouTubeで動画を配信するように。歌やお遊戯、メッセージを撮った動画を園児限定で週2回程度、アップしました。また、一人一人の園児に手書きのメッセージを添えて幼稚園たよりを2度、郵送するなどの工夫も。若いスタッフが柔軟に対応してました。
――友達や保育士とのふれあいは、子どもの成長にとって必要不可欠な要素です。かなり葛藤があるのでは。
松野―日常の体験や周りの人とのふれあいの中で、子どもたちの思考能力や協調性は鍛えられていきます。その中で、思いやりや安心感、感性が育まれ、心豊かな子どもに育っていくのです。園の理念としても「子どもが日常を過ごす場所は、見る聞く触る食すなどの五感を使った体験が大切」と考えます。そのため、330平方メートルの畑や独創的な遊具が並ぶ3つの園庭、園内各所にあるさまざまなアート作品を設置し、感性をはぐくむ環境を目指しています。
感染症対策とは相反するところで、どこで折り合いをつけるかを、日々模索中です。質を落とさず、枠に捕らわれない発想をしていきたいです。
――具体的には。
松野―運動会や発表会などの行事は、各クラスごとに分散して行い、動画をとって共有することを考えています。参加する保護者の人数も残念ですが、制限せざるを得ません。動画やオンラインの技術は便利ですが、子どもたちからリアルな体験の機会を奪ってはなりません。柔軟に形を変えつつ時代のニーズに対応していきたいですね。
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