横浜市や横浜市立大学、京浜急行電鉄などから成る「はまっこ郊外暮らし検討会」は、郊外住宅地を対象に、ニューノーマルな暮らしを支えるまちづくりの提案を募集するコンペを実施。3月3日にオンラインでコンペ公開審査とシンポジウムを開催した。
同検討会は2019年5月に設立。都会にはない郊外の魅力を生かす、新しい暮らし方を考えてきた。特に2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で、暮らし方や働き方に否応なく変化が求められた年。コンペには学生や建築関係の社会人らから計28件の応募があり、当日は1次審査、2次審査を経た6件が審査対象となった。
グランプリを獲得したのは、加瀬航太郎さん(芝浦工業大学大学院)の「地域の玄関口 駐輪から始まるささやかな地域参加」。加瀬さんは自然に集合離散できる「地域の玄関口」として、駐輪場に着目。金沢区朝比奈3丁目の空き家で、戸建て住宅や大型マンション群の住民らが、個々の距離感で触れ合える空間を提案した。
審査員長を務めた大島芳彦さん(ブルースタジオ)は、「駅前などでなく駐輪場でつなげようという着眼点が見事。もう少し掘り下げて、実現性を高めてほしい」と評価。関東学院大学の卒業生でもある加瀬さんは「駐輪場は駅や大学、いろんな場所にあるので、何かできないかなと考えていた。(賞は)非常に光栄」とコメントした。
そのほかの受賞は以下(敬称略)。全受賞作品は【URL】http://www.hamakko-kougai.com/で見ることができる。
▽横浜まちづくり賞=New─NOUARU─Town〜”ニューノーマル”な”農ある”郊外〜(山岸匠/横浜国立大学大学院)▽京急賞=SMALL LAB─ローカル分室の計画─(大和田卓/日建設計)▽横浜市立大学賞=『まち参道』をきっかけに(石井瞭亮、木下昌紀、野中美奈、宮島里帆/神奈川大学)▽ふるさと横浜賞=家の近所の菜園拠点(内田蒼馬/大建設計)▽ほのぼの賞=家庭の味博物館(安本光理、佐藤真帆、山里紗弥、杉山なつみ/横浜市立大学)
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