海の公園(金沢区)の海とのふれあいセンターに巨大なクジラのような生き物のオブジェが4月から展示されている。これは金沢区釜利谷西在住の造形作家・佐藤圭吾さん(40)の「白の王と風の街」という作品。クジラをモチーフにした「白の王」の背中には、横浜・八景島シーパラダイスの三角屋根やシーサイドライン、称名寺の境内、金沢動物園の動物などを配し、金沢の街を再現した。
「病、吹き飛ばして」
佐藤さんは「風の主である白の王が、清らかな風で病を吹き飛ばしてくれるようにとの願いを込めた」と製作意図を明かす。白の王は、以前から佐藤さんが作ってきたオブジェのキャラクターだ。いつか大きいサイズの「白の王」の作品を作りたいと思ってきた。
佐藤さんと海の公園を結びつけたのは、毎年同園で開催されていたサンドアートフェスティバルだ。だが昨年は新型コロナの影響で中止に。そんな中、海の公園の宮口均園長は何かできないかと、佐藤さんに「海の公園らしさ」と「金沢区のよさ」を表現した作品製作を依頼した。
当初は3カ月を予定していた製作期間は半年に。シーサイドラインはNゲージをもとに作り、実際に走行できるようにするなど、細部にこだわった。佐藤さんは、「ここまで大きな作品を作ったのは初めて。細部の密度を高めると、どうしても時間がかかるが、街を再現するのは楽しかった」と振り返った。
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