金沢区・磯子区 社会
公開日:2022.02.24
共感広げるトランプ製作
「生きづらさ」解決の糸口に
磯子区森に拠点を置く「横浜ピアスタッフ協会」がこのほど、社会参加に悩む精神障害者らに出会いやつながりを取り戻す機会を創出しようと、「ピアトランプ」を製作した。
同協会は、精神障害者が自身の経験を活かして仲間(ピア)を支える「ピアサポート」の普及を目的に2015年に発足。会員は約400人でその約7割が精神障害がある人、または、社会の生きづらさを感じている人らで構成されている。
トランプ製作は昨年4月に考案され、1月に完成。「ひとりになりたい。けど、ひとりはイヤ」など、会員が経験してきた思いとイラストが描かれている。マークにも意味があり、ハートには心温まる思い、ダイヤには金銭や生活面、スペード・クローバーには病気に関する悩みなど、相手に伝わりやすいよう工夫が施されている。
同協会事務局の鈴木みずめさんは「経験してきた当事者たちが悩んでいる人の思いを一番共感できる相談者になれる。引きこもりや社会参加に悩む人の解決手段の一つになるとともに、カード遊びを通じて目には見えない障害についても考える機会になれば」と話す。
トランプは1セット千円で販売。問合せは同協会HP(https://shalom153.wixsite.com/yokohama-peers)へ。
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