金沢区・磯子区 人物風土記
公開日：2022.12.22
社会人サッカークラブ｢横浜副都心ALBATZ FC｣のオーナー兼監督を務める
馬場 慎一郎さん
磯子区洋光台在住 47歳
サッカー通じ磯子を興す
○…「誰もがサッカーを楽しむ場を作り、地域を活性化させたい」。思いを形にしようと「横浜副都心ＡＬＢＡＴＺ ＦＣ」を設立。試合での采配から、経営面でもクラブを率いる。洋光台第一小学校で練習に励んで地域のリーグ戦や大会に臨みつつ、地域のシニアとの練習など地元との交流も企画。生まれ育った磯子区をはじめ、横浜南部エリアを盛り上げようと知恵を絞っている。
○…洋光台第一小、洋光台第一中の卒業生で、サッカーや野球に親しんで育った。大学時代は、洋光台駅前にあった書店「浜書房」でアルバイト。「小さい頃から慣れ親しんだお店。お得意様の所に本を届けにいったり、地域とのつながりや地元への愛着を感じられた場所だった」。就職して一度は地元を離れたが、少子高齢化が進む地元の未来を考え、自分の力でまちを盛り上げたいと帰郷した。世代を超えて楽しめるサッカーの可能性を信じ、「サッカークラブを起点に、ビジネスや地域の活性化を進めよう」と決意。約20年務めた商社を退職し、起業した。
○…目指すのは従来のようなスポンサー料や会費に頼らず、自ら稼ぎ自主自立するクラブ。現在はコーヒー事業を展開し、イベント出店や自動販売機の設置など市内外でＰＲに奔走する。「しっかりとビジネスで稼ぎ、継続的に運営することが大切」。苦労や批判も多いが、「日々ワクワクしている。この気持ちを多くの人と共有したい」と明るく語る。
○…将来的にはＪリーグ入りを目標に掲げ、スタジアム運営なども見据える。「簡単ではないことは百も承知。クラブとしてちゃんと稼ぎ、地域の力にもなりたい。共感してくれる人も必ずいる」。夢を形にするための挑戦は続く。
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