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金沢区・磯子区 文化

公開日:2023.01.19

江戸時代の磯子村描く
古文書をもとに物語形式に

  • 全81頁の冊子

 磯子区の上中里地区センターで活動する古文書一九会の伊藤章治さん(82)=人物風土記で紹介=はこのほど、『こんな風が吹いていた――江戸期武州磯子村からの便り』(A4版・81頁)と題した冊子をまとめた。製作には同会が協力したほか、デザイン・製本を同会メンバーの一人、新粥知行さんが担当した。

 冊子では、難解な古文書を馴染みのない人にも理解していもらいたいと、物語形式を採用。古文書から読み解いた事実をもとに磯子村に生きた3人を登場人物とし、江戸中期から明治維新までの約100年の生活史、精神史を描いた。

 「古文書はジグソーパズルのピースみたいなもので、予想以上の難作業だった」と伊藤さん。可能な限り事実に基づきながらも、当時の民衆目線で、江戸社会を描写した。磯子村というどこにでもあった平凡な村を定点にすることで、他の多くの村人も味わったに違いない喜怒哀楽を表現できればという思いを込めた。「登場人物の行動や思想、村の様子が、現代を生きる私たちに何かを伝えてくれるようなものになれば」と話した。

 同冊子は300円で購入も可能。希望者は【メール】shoji0122@nifty.comで伊藤さんに連絡を。

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