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金沢区・磯子区 社会

公開日:2023.04.20

学生が古民家を断熱改修
横市大中心に手作りで

  • 模型も使って改修した部屋を解説

 横浜市立大学はこのほど、「住宅改修エコプロジェクト」の取り組みとして古民家の断熱性能を高めるエコ改修を実施。4月1日に見学会を開催し、同大などの学生たちが改修した部屋を公開した。

 同プロジェクトは高齢化の進行や空き家が増加する中で、住宅改修を通じたまちづくりを進める取り組み。改修によって古い住宅でも健康に長く住めるようにしつつ、地域間でのネットワーク作りも進めることを目指している。

 今回は学生たちが空き家を改修してイベントなどを行っている「せとさんち」=瀬戸3の37=と連携。地元企業の協力も受け、同所の一室の改修に取り組んだ。

 設計は横浜国立大学大学院都市イノベーション学府Y―GSAの遠藤颯大さん、佐藤翔人さん、武部大夢さん(いずれも修士2年)が担当した。3人の設計に基づき、せとさんちの運営メンバーらも一緒にワークショップで建具などを手作り。気密性を高めた建具と天井を取り付けて、築80年ほど経つ古民家の一室の断熱改修を図った。

 「自分たちの手で作るのは楽しかった。居心地の良い空間になってきた」と話すのは、せとさんち代表の阿久綜浩さん(横市大3年)。今後は改修した部屋と別室、屋外の気温や湿度を継続して計り、改修の効果を測定していく。プロジェクトを進める横市大の三輪律江教授は「地域の中で皆で住宅を直していく仕組みを作り、広げていければ」と話した。

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