杉田劇場
楽器や音楽を身近に
大学生主体で公演企画
5月2日
多くの自治会町内会で役員の高齢化や担い手不足が課題となる中、磯子区のBrillia City横浜磯子自治会では学生が役員として活躍している。今年新たに役員になった15人のうち、中学生から大学生までの学生が4人。いずれも立候補して役員となり、自らが住むまちに愛着を抱きながら活動している。
同自治会は、約3300人が暮らすマンション群の住民で構成される。今年5月の総会で、新たに4人の学生役員が誕生した。役員になったのは中学1年の窪塚智祐さん(12)と角田椎香さん(13)、高校3年の増子涼奈さん(18)、大学4年の鈴木佑太朗さん(21)。それぞれが立候補し、住民の承認を受けて役員に就任した。
立候補のきっかけはさまざまだが、ボランティアを通して自治会活動の楽しさを知った人が多い。増子さんは、昨年開かれた祭りにボランティアとして参加。それまではあまり他の住民と関わる機会はなかったというが、「一緒に作業をしたりするのは楽しかった。1回きりではなく、もっと行事の企画や運営をしたいと思って立候補した」と話す。
まちに貢献して愛着
ボランティアから自治会活動の楽しさを知る仕組みは、同自治会独自のタウンマネジメント手法「自治会レボリューション」によるものだ。行事を通じてまちに貢献する心地よさを体感することが、まちへの愛着につながり、一歩踏み込んだ関わり方として自治会役員へ。こうした仕組みを作ることで、役員立候補者は徐々に増加している。
昨年、学生で初めて役員に就任した鈴木梨里子さん(15)も、小学5年の時に参加した祭りのボランティアが自治会活動に興味を持ったきっかけだった。田形勇輔会長(43)は「若い世代にも自治会に興味を持ってもらいたいと思っていろいろ取り組んでいる。やってきたことが若い人たちに響いてくれたならうれしい」と話す。
すでに4人は毎月の役員会だけでなく、ラジオ体操や防犯パトロールなど各行事で活躍している。「楽しいけど、役員としての責任もある」と窪塚さん。鈴木佑太朗さんは「皆で体を動かすようなイベントもやってみたい」と話す。
多くの学生役員が過去にボランティアを担った「ブリリア縁日まつり」が、10月21日(土)午前9時30分から午後3時15分まで開催される。最初は30人程度だったボランティア数は、過去最多の215人に上る。「このまちができて今年で10年。最初に受け入れてくれた近隣の方々がいるから今がある」と田形会長。実行委員長を務める角田さんは「年齢問わず楽しめるので、近隣の人もぜひ来てほしい」と話した。
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