関東病院に勤務し、第59回神奈川県看護賞を受賞した 中谷 正美さん 磯子区森在勤 60歳
対話でよりよい環境を
○…「関わってくれた看護師たちや家族の協力があったおかげ」。横浜市立市民病院や市立脳卒中・神経脊椎センターで、2人の看護師が患者のケアにあたる「パートナーシップ・ナーシング・システム」(PNS)の導入などが評価され、県看護賞受賞に至った。「周りの人々には本当に感謝している」
○…「子どもの頃に病気になったおばを看病したことが些細なきっかけだったのかも」と自然に看護の世界へ入り、南区や金沢区福浦の横浜市立大学医学部の附属病院で勤務。最もやりがいがあり、かつ大変だった仕事は、市民病院でのPNSの導入。2人1組で患者を担当することによって、よりよいケアを目指す新たな制度。多くの看護師がいる現場で「新しいやり方を伝えるのは本当に大変だった」と語るが、数多くの「対話」を通して少しずつPNSを広めていった。看護の質を維持・向上しながらも、導入後は超過勤務が減り、さらに退職するスタッフも減少した。「チームワークが欠かせない仕事。対話を通して互いに納得してから行動に移すことが大切。感謝の言葉を口に出すことを心がけている」と語る。
○…休日の息抜きは、友人たちとの道の駅めぐり。以前職場で苦楽を共にした仲で、2カ月に1度はご当地商品を目当てに車を走らせる。関東の道の駅はほとんど制覇したという。「行き帰りは本当に話が尽きない」と笑顔で話す。
○…今年4月から、医療法人光陽会関東病院で勤務。同院の理念の一部である「愛ある温かな医療」を意識し、「家族のように地域の患者に寄り添う病院でありたい」とにっこり。副看護部長として「やりがいをもって働ける環境を維持し、次の世代に受け継ぐ役目を果たしたい」と語った。
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