専用グラスで泡の上がり方を説明する講師
室内に広がるワインとイタリア料理の香りに、笑顔が広がる―上中里地区センターで10月８日、ソムリエによるワイン講座が開催された。
同地区センターでワイン講座が行われるのは、初めて。以前に同じ醸造酒である日本酒の講座を実施した際、「ぜひワインもやってほしい」という声が利用者からあったことなどから、今回開催されることとなった。
午後６時30分と、少し遅めの時間設定で始まった講座には、地域住民など10人が参加。講師は、南区別所のイタリアンレストラン「オステリア・クリザンテーモ」のソムリエ、山田典子さんが務めた。
全３回で行われるこの講座のテーマは、マナーなどで堅苦しくなく、ワイン初心者も気楽に学べること。１万年にわたる歴史のほか、スティルワインには白と赤、ロゼがあり、スティルワイン以外にも、スパークリングや酒精強化、フレーバーといったワインがあることなどが紹介された。
座学だけでなく実際のワインの試飲も。スパークリングワインを飲む際には、専用のグラスと通常のグラスを用意。専用グラスには内側に目に見えないくらいの縦溝が入っており、参加者たちは、通常のグラスに比べてワインの泡がまっすぐ上に上がっていく様子などを目で確認した。
また、山田講師の夫で、オステリア・クリザンテーモのオーナーシェフでもある光宏さんが、それぞれのワインに合い、自宅でも調理可能なレシピを作成。試飲に合わせて、実際にその料理を提供した。参加者たちはスパークリングワインに合わせたチキンとキノコのテリーヌや、赤ワインと一緒に並んだイベリコ豚のタリアータなどの料理に舌鼓を打ちながら、ワイン談義に花を咲かせた。
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