地域に暮らす誰もが幸せな生活を送れるように、区民・地域活動団体・関係機関・区役所・区社会福祉協議会などが力を合わせて、地域で支えあえる関係づくりをめざす、第2期区地域福祉保健計画(愛称・スイッチON磯子II)。それに関連した講演会が11月26日、磯子公会堂で行われた。
当日は、茨城県立健康プラザ管理者で医学博士の大田仁史さんが講師を務め、同県が全県的に取り組んでいる高齢者の疾病や介護予防の取り組みを紹介した。
特に介護予防については、「入院して病気は治っても、その間に寝たきりになってしまう。私はいつも『できるだけ早く座ってください』とお願いしている」と話した。
また、91歳で脳梗塞になり、右半身マヒになった自身の母親が、四国まで旅行に出かけたエピソードも披露。つかまり立ちと背もたれなしの座位維持が少しの間できるようになれば、洋式トイレが使えるとして、「そうなれば、誰か介助が一人つけば、遠くまででも旅行もできるようになる」と語った。
最後に、茨城県として普及を進めているオリジナルの「シルバーリハビリ体操」を紹介し、その一部を会場全体で実践した。
孤独死や高齢化などで時折辛らつな内容を含みながらも、小気味よく巧妙な大田さんの語り口に、会場からは何度も笑い声が沸き起こっていた。
ロゴマークも決定
磯子区が区地域福祉保健計画の認知度向上や活動への参加促進を目的に、今年6月に3つの案を発表し、7月から4カ月間にわたって住民からの投票を募ってきた、スイッチON磯子のロゴ募集。その投票結果がこの日、講演会に先立って発表された。
ステージにはスイッチON磯子のイメージキャラクターである「梅さん」の着ぐるみが登場。応募総数は2467票で、そのうち1155票を集めたA案に決定したことを紹介した。
発表された3案は、担当課の職員4、5人がチームを作り、2012年11月からデザイン案を出し合うなどして検討を重ねてきた。
全ての案には、計画名と愛称、キャッチコピー、「梅さん」のイラストが入っている。今回選ばれたロゴデザインではそのほかに、「スイッチ」の文字部分が人間の笑顔に見えるよう並べられているのが特徴だ。
今後は関連パンフレットやチラシ、ポスターなどで、今回のロゴが使用される予定となっている。
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