1月26日の文化財防火デーに合わせて28日、杉田1丁目の東漸寺で合同消防訓練が行われた。
当日は、寺院関係者や地元の消防団、磯子消防署の隊員など、およそ30人が参加した。
訓練は、県重要文化財に指定されている釈迦堂に何者かが放火し、火災が発生したという想定で開始された。はじめに寺院関係者が協力して119番通報や初期消火を行いながら、文化財に指定されている仏像などを安全な場所へと運び出した。その後、駆け付けた消防団や消防隊が素早くホースの接続などの準備を行い、釈迦堂の周りに放水を行った。
今年で60回目となる文化財防火デーは、1949年1月26日に法隆寺の金堂が炎上し、壁画が焼損したことをきっかけに、翌50年制定された。
釈迦堂をはじめ、数多くの重要文化財を所有する東漸寺。酒井宗充住職は「火事の記憶が風化しないよう、こうした訓練を繰り返し、文化財を守っていきたい」と話した。
今回、区内では東漸寺のほか、薬王寺や真照寺、旧柳下邸でも消防訓練が実施された。
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