会場に響き渡る張りのある声と楽器の音色―地元住民などが中心となり活動するサークル「朗読と表現の会・だんかぽん」の公演が3月7日と8日、杉田劇場リハーサル室を会場に開催された。
10年前に結成された同サークルは、地域劇団「横綱チュチュ」の演出家も務める、団のぼるさん演出のもと、定期的に朗読会を実施。4年前からは杉田劇場を会場に上演を続けている。
公演では、発声や滑舌の練習などでもお馴染みとなっている北原白秋作「あいうえおの歌」で言葉遊びをしたのち、本編へ。
鬼退治を通じて人間の本性や業の深さを描く、芥川龍之介版『桃太郎』では、役者たちが時折、太鼓や鈴を奏でながら、桃太郎や3人の家来、鬼などを迫力ある朗読で熱演。セリフからにじみ出るそれぞれの役の憎たらしさや滑稽さに会場からは何度も笑い声が上がった。また『瘤取り』では三味線を演奏しながらの朗読もあり、会場からは大きな拍手が起こっていた。
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