杉田小学校で防災学習会 被災校の前校長が講演
杉田小学校(岩崎良之校長)で4月21日、東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市立鹿折小学校の小野寺徳茂前校長による全校防災学習会が開かれた。
会の冒頭、岩崎校長は「大震災の時の本当の話を聞いて、横浜で同じように大地震が起きたらどうすればいいかを考えましょう」と、全校児童に呼びかけた。
小野寺前校長は”あの日のこと”と題して講演を実施。震災直後の小学校や街の写真を見せながら、児童を連れて避難し、避難先で差し入れのおにぎりを半分ずつにして食べたことなどを話した。そして「災害が起きたら、誰と、どこへ、どのコースで避難するのかを決め、実際に歩いてみることが大切」と、教訓を伝えた。
児童らは、津波によって小学校の校舎内に車が流れ込んだ様子や、火事で黒く焦げた船の写真などに息を呑んでいた。
6年生の瀧澤実生汐さんは「普段から地震に備えたい。そして、復興に向けて頑張る東北の方々にエールを送りたい」と話した。
被災地支援コンサートも
杉田小での学習会前日の4月20日には、区内上町の宝積寺テラノホールで被災地支援チャリティコンサートが開催された。
コンサートは区内を中心に活動するギタリストの篠崎洋子さんが、震災後から毎年行っている。
当日は、篠崎さんが被災地で開いている演奏会や、子どもたちを励ますために作成したオリジナル絵本の寄贈などを通じて交流を続けている、鹿折小の小野寺前校長や南三陸町の入谷ひがし幼児園、入谷小学校などの関係者らがステージに登壇した。
篠崎さんは、それぞれの人たちとの3年間の交流の思い出などを振り返りつつ、オリジナル絵本の原作となっている『ひとりぽっちじゃないから』や『今を、ありがとう』などを歌った。
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