2年目の成果を報告 岡村の「にこまるファーム」
長期滞在型の若者自立支援塾「にこまるソーシャルファーム」が開設2周年を迎え、6月26日に同施設で活動報告会が行われた。
この施設は、若者の自立支援活動を行っているNPO法人ヒューマンフェローシップ(東町)が、横浜市との協働事業として一昨年6月1日に開設。農業を通じ、働くことに不安を持つ若者の就労支援を行っている。
同事業には、農場に隣接する寮で共同生活をしながら半年間本格的に農作業を行う長期プログラムと、1泊2日などの短い期間で種蒔きや収穫などを体験する短期プログラムの2種類がある。この2年間、両プログラムともそれぞれ24人、186人が参加した。
自立・就労支援に手応え
報告会では、プログラムへの参加によって入寮者の生活習慣が改善されたり、仲間やスタッフとの交流を通じて性格が明るくなったという例が発表された。また、農業の技術が身に付いたことで、県内の農家でアルバイトをする者が生まれたという報告もあった。
他にも、地域行事への参加や、直売所での野菜の販売を通し、地域住民との交流が深まったというエピソードも挙がった。同NPO法人の代表理事・岩本真実さんは「2年前、地域住民向けに開設説明会を行った際は、悩みを抱える若者たちが住み込みで活動することへの不安の声もあった。今では地域の方々から応援や感謝の言葉をいただくほど、施設の印象も変わっている」と、同事業が地域に根付いた実感を語った。
報告終了後は、会に出席していた市こども青少年局の職員らとスタッフによる、若者の自立支援についての意見交換を行う交流会が開かれた。
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