洋光台南公園 ヘリコプターで救助訓練 住民理解求める
洋光台南公園で8月26日、磯子消防署航空支援隊の誘導によるヘリコプターの離着陸訓練が行われた。
これは大規模災害時に備えて消防署及び消防団と市航空消防隊の連携を深めるために実施されたもの。同時に、着陸ができる場外離着陸場を広く市民に周知し、消防ヘリコプターに関する理解を深めてもらうことを目的としている。
当日は小雨がぱらつく中、親子連れを中心に約300人が見学に訪れた。ヘリコプターが空に現れると、子どもたちは歓声をあげ、グラウンドを囲むフェンスにしがみ付くなど、興味深そうに訓練の様子を見つめていた。着陸地点を知らせる発煙筒がたかれると、機体は何度か上空を旋回した後、地上から着陸を誘導する磯子指揮隊の合図でゆっくりと着陸態勢に入った。「お子さんが飛ばされないように気をつけてください」という呼びかけが行われるほどの強風とともに、機体は同公園のグラウンドへと着陸した。
今回の訓練は、ヘリコプターで傷病者を病院へ搬送するという内容。訓練用のダミー人形を傷病者に見立て、洋光台救急隊が担架を使って傷病者を機体のなかへと運び込むなど、救急隊と航空隊の連携訓練が行われた。
後半には見学者をグラウンド内に入れ、ヘリコプターの近くで職員による機体の説明が行われた。そのほか、キャビンへ乗り込む体験会も行われ、子どもたちは目を輝かせながら機体を観察していた。
訓練の見学に訪れた洋光台連合自治町内会の三上勇夫会長は、今回の取り組みについて「洋光台は区内唯一の離着陸上があり、磯子区内の安全を担う場所。実際にヘリコプターを使って訓練を行うことで、地域の理解も深まると思う」と話した。
同訓練は今年度市内各区で2回ずつ行われる。同公園での次回の訓練は、10月28日午後2時頃から行われる予定となっている。
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