今年創立100周年を迎えた横浜市立桜岡小学校(坂田映子校長)で10月29日、記念式典が挙行された。また、同日午後には歴代の教職員やPTAなど地域関係者らを集めた祝賀行事も行われた。
元プロ野球選手やタレントを講師に招いた講演会や、タイムカプセル開封式など、今年度は100周年を記念した多くの行事で盛り上がりを見せた同小。全校児童が参列したこの日の式典は、厳かな雰囲気のなかで執り行われた。
式典の冒頭、坂田校長は前日に実施された祝賀イベントで鳩を飛ばしたことにふれ、「皆も空を自由に飛びまわる鳩のようになってほしい」と話し、雨や雪が降っても再び青く輝く空がいつも皆を守ってくれると励ましの言葉を贈った。
また、PTAの宇野信二郎会長は校庭にある桜の木を例に、「100周年を迎えたが、また次の季節を迎える準備をしてほしい。皆さんはそれぞれ、きれいな花を咲かせる力がある」とあいさつ。一方、児童代表として登壇した6年生の赤沼里紗さんは、「皆が一緒に一生懸命ひとつのことに取り組め、歌が上手な桜岡小が大好き。先輩方の歴史を引き継ぎ、桜岡小を盛り上げていきたい」と力強く話していた。
「出席できて感激」
午後にはローズホテル横浜に会場を移して「創立百周年記念式典・祝賀会」が行われ、歴代の教職員やPTA、地域住民など約250人が出席。自身も同窓生の田野井一雄実行委員長はあいさつで100年の重みにふれ、「地域の支えがあってこそ迎えられたもの」と感謝の言葉を述べた。また、人生のさまざまな困難を乗り越えるべく、子ども達を賢く逞しく育てようと頑張っている教職員について話し、その労をねぎらった。
祝賀会ではアトラクションとして、教職員によるダンスパフォーマンスやヨーデル歌手のウイリー沖山さんによる歌も披露され、会場は大いに盛り上がった。ダンスを踊った小瀬村史也さんは小学校教諭になって2年目。「最初に配属されたのが伝統校。誇りに感じるし、今後も地域とのつながりを大切にしたい」と話した。
会場には多くの同窓生の姿も見られるなか、現在79歳で同小の同窓生が構成する「集団疎開の会」の会長を務める落合好夫さんは、「戦時中は3年生から6年生が箱根などに集団疎開した。疎開は桜岡小の長い歴史でも特別な1ページだった」と振り返った。また、「当時は苦労も多かったが、この場に出席できて感激している」と話していた。
|
<PR>
港南区・栄区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>