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公開日:2026.05.28

八軒谷戸水辺愛護会 国交大臣表彰を受賞 自然な姿の川を未来へ

  • 昇龍橋の前で微笑む森さん

    昇龍橋の前で微笑む森さん

 栄区上郷町や長倉町周辺のいたち川沿いで活動する八(はち)軒(けん)谷戸水辺愛護会がこのほど、自然の愛護に功績のあった民間団体に贈られる「『みどりの愛護』功労者国土交通大臣表彰」を受賞した。今年度の受賞は港南区、栄区で唯一。

 緑を守り育てる取り組みを推進することを目的に、毎年全国の団体を表彰している同賞。今年は全国で80団体が選ばれ、うち市内からは3団体が表彰を受けている。

 八軒谷戸水辺愛護会の会長を務める森雅宏さんは受賞の知らせを聞いた時のことを「実感が湧かず、他の会員もリアクションが薄かった」と笑顔で振り返る。同会はいたち川にかかる神戸橋から朝比奈下橋までの約1Kmが活動範囲。現在は10人ほどが所属し、月に1回、川の清掃や倒れた竹の除去を行っている。

 1998年に結成し、約30年間、川の美化活動に従事してきた同会。当時、区役所で「ネイチャーセミナー」という大人向けの自然保護などをテーマとする講座を主催していた森さんが、区職員から愛護会の立ち上げを勧められたのが結成のきっかけだという。「水辺の整備に取り組む団体を市が補助する水辺愛護会制度が始まってすぐの頃だった。川の近くに住んでいたし、職員も私に声をかけやすかったのかも」。森さんは近所の知り合いを誘い、10人ほどで清掃と除草を始めた。「他の会員も『外の人たちよりも、自分たちで綺麗にした方が良いから』と参加してくれた」と当時を振り返る。

 同会の活動場所は、いたち川の源流に近いことから透明度の高い水が流れ、市の歴史的建造物にも認定されている昇龍橋があり、豊かな自然と歴史が感じられる場所だ。

刈草や落ち葉はそのまま

 このエリアを同会は「できるだけ自然体で未来に残す」という方針で整備を行っている。「人々が楽しめるように新たに花壇を置く愛護会もあるが、ここは昔からの地形などがほとんどそのまま。せっかくなら自然な姿で未来につなぎたい」と方針の意図を話す森さん。そのため、同会は自然に還る刈草や落ち葉は無理に拾わず、プラスチックゴミや大きな枝のみを回収している。

 結成当初からほとんどメンバーが入れ替わっていない同会。高齢化が進んでいることから、今後については「そろそろ新たなメンバーを確保していく必要がある」と展望を語った。

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