港南台地区センター(港南台5の3の1)で1月13日、市立図書館の図書受取・返却ができる「図書取次サービスポイント」の開設式が行われた。7年間にわたり取り組まれてきた市民活動が結実したもので、市立図書館の蔵書約400万冊が港南台でも身近になった。
「この日を非常に感慨深く迎えています」。7年前から「港南台駅周辺に図書取次サービスの設置を推進する会」の共同呼びかけ人として活動してきた廣畑成志さんは、開設式の席でそうあいさつした。
港南台駅から最寄りの図書館は栄図書館だが、約3Kmもの距離がある。横浜市の図書館設置には「1区1館」という方針があるため、同会は二俣川駅(旭区)や東戸塚駅(戸塚区)の行政サービスコーナーで実施されている「図書取次サービス」を港南台駅周辺にも誘致しようと、行政と交渉・協議を重ねてきた。
今回開始した図書取次サービスにより、同地区センターのカウンターで横浜中央図書館および各区の図書館の蔵書約400万冊の貸し出しが受けられるようになった。
事業を担うのは、地区センターの指定管理者でもある(株)有隣堂。同社は二俣川駅、東戸塚駅の図書取次サービスを運営していた実績があり、担当者は「利用者の声を聴きながら、地域における読書活動を支援していければ」と話している。
廣畑さんは「読書活動により、人のつながりが広がる。サービスポイントの開設は、夢が広がっていく感じがする」と喜びを語った。
予約はインターネットで
図書の集配は中央図書館を経由し、最短では予約の翌日に本を手にすることも可能だという。1度の貸出限度は1人2週間6冊までと市立図書館での場合と同様だが、貸出予約はインターネットを使って市立図書館のHP(ホームページ)(http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/)から行う必要があり、図書館カードやEメールアドレスの登録も事前に必要となる。カード発行は従来通り市立図書館での手続きを要するほか、その他の手続きも地区センターでは受け付けていない。
推進する会は「サポーターズ」へ
推進する会は、図書取次開始に伴ってボランティア組織「読書サポーターズin港南台」へ活動を移行。パソコン操作の不慣れな人などを対象に、登録や貸出予約のサポートをしていくことで地域住民の読書活動を支えていくという。
さらに今後、読書を通じた交流企画などにも積極的に取り組んでいく予定で、サポーターズの代表世話人に就いた廣畑さんは、「(図書取次は)地区センターの事業であるとともに、地域の事業でもある。読書を楽しみながら、互いに学び合う場をつくっていければ」と語った。
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