丸山台商店会の事務局兼カフェとして開店した「いちょう坂カフェ」を店長として盛り上げる 葵 俊亮さん 笹下在住 38歳
街が活気にあふれるように
○…丸山台商店会の魅力を発信するカフェが上永谷駅前にオープンした。商店会からコンサルタントを任された企業の一員として、2013年から各商店を紹介する冊子の制作や商店会の愛称となっている「いちょう坂」の公募プロジェクトなどを支えてきたが、今後は商店会事務局を担うカフェの店長として期待がかかる。「まずは街の人が安心して一息つける場所に。そこで商店会をPRし、地域と商店を繋いでいきたい」
○…転機は商店会から指名を受けて一任された14年の駅前夏祭り。将来を見据えて「新しいことをやっていく気持ちがあるなら、若手に任せてみませんか」と提言した。以来、若手が積極的に関わり始めるようになり、15年3月には初の歩行者天国イベントが実現。行政への書類申請や関係団体との調整など、多忙な商店主に代わって事務を一手に担い、裏方としてホコテンの成功を支えた。「大きな手応えがあったからこそ、今後を考えさせられた」。そして湧いてきた思いは、「自分がもっと時間を使えたら、いろんなことが改善できるんじゃないかな」。
○…青森県下北郡(現・むつ市)出身で高校卒業と同時に上京。「とにかく都会に出て音楽をやりたかったから」と、25歳で区切りをつけるまでは関内のライブハウスでバンド活動を続けた。いくつもの職種を経て辿り着いた今の会社では、広告デザインからイベント運営まで販促全般を任され、赤レンガ倉庫でイベントを手がけたことも。「基本的には出たとこ勝負。やったことがなくても臆したりはしない」。現場で身につけた感覚と度胸は、商店街の大きな力となっている。
○…「休みの日も今はカフェのことで頭がいっぱい」。一番の癒しは、小学4年の息子や年長の娘と過ごす時間だ。「頼りになる人が商店会には多く、アイデアでも助けてもらってる」。不安の声がないわけではない。それを覆すやりがいに自然と力が入る。
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