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港南区・栄区 人物風土記

公開日:2018.07.19

横浜市建築士事務所協会の港南支部長として支部の事務を担う
永野 正之さん
港南区芹が谷在住 50歳

必要とされる「お役立ち」を

 ○…この春、市内の建築士事務所経営者からなる一般社団法人「横浜市建築士事務所協会」港南支部の支部長に就いた。会員の連絡や調整などを支えるのが主な役割で、「大先輩たちが多い中で力不足かもしれないが、後ろ盾を頂きながら、これまで築いてこられたものをさらに発展させていきたい」と控えめに語る。

 ○…同会は市からの委託を受けて市営住宅の法令点検業務などを担う。また災害時に応急仮設住宅がどれだけ建てられるかというデータ収集のため、市有地の調査もしている。「災害が起きてからでは対応できない。地道な調査や点検が、いざという時に役立つ情報になれば」。会員同士はボウリングやゴルフでも交流を重ねているが、「業務の中で分からないことに直面した時は相談にも乗ってもらえる。そういう存在はとても心強い」。

 ○…地元も港南区で上永谷中、野庭高(当時)の出身。20歳で転職した不動産会社では最年少で店長になり能力を発揮した。持ち前の明るさで「運の良い、明るい店にしよう」とスタッフを呼びかけ、その姿勢は4年前に港南区丸山台で開業した(株)マイホーム・スタジオでも一貫している。アパートや戸建の設計建築から不動産仲介、リフォームまで、住まい全般の相談に対応する中で、大事にしているのは「お役立ち」という言葉。「顧客はもちろん、従業員や時には同業者にとってもそういう存在であれたら」

 ○…3人で始めた会社だったが、4年間でスタッフは10人にまで増えた。経営者としてその家族の生活をも背負う立場だが、「必要とされているということは、やはり大きなやりがい」と力を込める。同社の当面の目標は「納税額1億円」というユニークなもの。「そこに軸足を置いた視点を常に大事にしていきたい」

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