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公開日:2021.02.18
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栄区内で自動運転バス実験
神奈中が3月まで実証走行
路線バスのいつものバス停に見慣れない車両――。栄区の桂台地区などで2月9日、神奈川中央交通(株)による中型自動運転バスの実証実験が始まった。経産省・国交省の事業の一環で、自動運転バス実用化に必要な技術や環境などの確認を目的としたもの。実証走行は3月5日まで実施される。
郊外の交通課題解消へ
全国的に郊外の丘陵地などでは高齢化の進展にともなって住民の移動手段が社会課題となっている。そんな中、自動運転バスは移動手段の確保のほか、事故防止、運転士不足の解消などにつながると期待されている。国交省と経産省は将来的な無人運転化も見据えながら、昨年から自動運転バスの実証実験を全国5地域で実施している。
通常運転への切替も
栄区の桂台地区周辺も高齢化が進み、勾配の多い地域として実証実験地域に選定された。今回の実証は自動運転の6段階のうち「レベル2」のもので、バスは自動で発進・停止するほかカーブなども曲がることができるが、イレギュラーな事態に備えて運転士が運転席に座り、通常運転に切り替えられる体制で走行している。
当初、実証実験は地域住民にも実際に乗車を無料体験してもらおうと計画されていたが、緊急事態宣言を受けて一般の乗車は中止とした。
ルートは桂山公園バス停から庄戸バス停、上郷ネオポリスバス停を経由し、桂山公園バス停に戻るルート(延長約6キロメートル)。土日祝日を除いて、日中に6便を運行している。神奈川中央交通の担当者は「どういう部分でまだ人の介入が必要なのか、というのが検証の大きなポイント。路上駐車への対応や信号機の識別なども確認していきたい」と話している。
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