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港南区・栄区 人物風土記

公開日:2021.07.08

栄区連合町内会新会長の
細田 利明さん
桂台東在住 79歳

「自治会は会社じゃない」

 ○…会長就任は自らの誕生日と同じ日だった。「縁があるし、忘れなくてすむ」と笑みを見せる。栄区の連合は7つ。その中で、本郷中央連合町内会自治会の会長を8年経験しているベテランだ。「豊田や笠間地区など大雨で浸水するエリアもある。また、区内はがけ地も多いので、防災対策にも力を注ぎたい」と栄の課題を具体的に見つめ、前進していく。

 ○…鳥取県出身。中学では野球部に所属していたが「ピッチャーをやらしてくれないからつまらない」との理由でバスケットボール部へ鞍替え。地元の強豪校にあこがれ鳥取工業へ入学。1年時60人程いた同級生は最終学年で7人に。1年生は体育館に入れないし、グラウンドでうさぎ跳びや走り込みの体力強化。「良いか悪いかは別にしてジャンプ力や体力がついた」。2、3年時には県制覇し、全国出場を果たした努力家だ。

 ○…卒業後は実業団バスケの名門、日本鋼管へ入社し、川崎の独身寮で暮らす。高校時代の先輩もいたが、1年で退団。「(高校時代)散々やってきて疲れ果てている。それより、遊びのほうが面白くて、街中を歩き回っていたね」と笑う。高度経済成長期の京浜工業地帯に新しい製鉄所を作るための設備部門に長く在籍。「残業時間が勤務時間の8時間を上回る時もあり、家に帰らずに車で寝ることもあった」

 ○…40代中頃、フローラ桂台自治会運動会の対抗リレーでの活躍が、当時の役員の目に留まり自治会活動に参加することになった。「自治会は会社じゃないから、(会長が)偉ぶってはいけない。周りの人と融合しながら進めたい」と謙虚に語る。「花をいじるのが好き」。息抜きは近くの花籠公園での花壇づくりや除草作業。行動の先には常に地域がある。

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