港南区・栄区 人物風土記
公開日:2023.10.26
大久保最戸連合町内会の会長を務める
横川 朱實さん
港南区大久保1丁目在住 83歳
『ハートのあるまち』目指す
○…「年齢のこともあるし、できるかなとも思ったけれど(次の人へ)引継ぎできれば」と2、3年を目途に会長職を引き受けた。大久保東・中・西、最戸、さつき台の5単会、約5600世帯で構成される連合町内会。スローガンの『ハートのあるまち』を目指すため「各会が連携を取り合い、意見交換していきたい」と協力しながら温かなまちを作る。
○…当時の中区弘明寺町で生まれた。大岡小が近くにあったが戦後に通知が来て桜岡小に通うことに。「毎日、山を越えて40分位歩き大変だった」と懐かしむ。桜岡小、南中を卒業後、女子校の横浜学園高校へ進学。建学精神は『未来を担う女子の教育は重要』というもの。「父が30代で戦死し、女手一つで母が育ててくれたから何かを学ばせたかったのかな」。その後、邦文タイプライターを覚え総務、経理として活躍した。
○…20歳の頃から弘明寺のボールルームダンス教室(舞踏室で踊るダンス)に通う。ここで人生の伴侶となるパートナーに出会った。「たまたま桜岡小の同級生でね」。その後、夫はソシアルダンスのレッスンプロとして活躍。1980年代後半には地元でサークルを二人三脚で立ち上げ、最盛期には80人程会員がいたことも。携帯の待ち受け画面は華麗な衣装を着た横川夫婦ペア。「若かりし頃の思い出だから」と少女のように微笑む。
○…単会の大久保東町内会の会長に加え、地区社協の会長、そして連合の長と日々、忙しくまちのために尽力している。「私もそうだけど、役員の高齢化がまちの課題」とし、役員のなり手不足を危惧する。「大久保最戸を故郷と思えるように、皆が楽しくお互いが気持ちよく住めるまちを目指したい」と柔和な笑顔を見せた。
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