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公開日:2023.11.30

永野・永谷地区
市、乗合タクシー実証実験
車両定時運行で予約不要

  • 上永谷駅から「ながなが号」に乗る利用者=11月24日

  • 詳細は二次元コード参照

 持続可能な地域交通の実現を目指し、横浜市は港南区永野・永谷地区及び上永谷駅周辺において乗り合いタクシーの実証実験を11月15日から開始している。車両を定時運行させることで利用者は予約不要で乗車(有料)が可能。実証実験は来年3月15日まで。

 市営地下鉄ブルーライン上永谷駅北側にある永野・永谷地区は人口約1万5千人(約5千世帯)で高齢化率が約29・3%。今後も高齢化が進むとみられており、きめ細かい地域交通の充実が課題にある。さらに、同地区は戸建て中心の丘陵地で坂道が多く、道路も狭い傾向にありバス路線は走っているものの、外出するのが難しい人も少なくない状況だ。

平日10時〜16時半

 市は帰宅支援型乗合タクシー「ながなが号」と名付け、平日の午前10時から午後4時30分に定員4人のセダン車両を運行させている。永野・永谷地区から上永谷駅行の定期運行は午前10時台の1便のみで、東永谷三丁目公園(10時発)、瀬戸自治会館(10時05分発)、東永谷桜台公園(10時10分発)、月見ヶ丘北(10時15分発)、上永谷駅着(10時20分)となる。

 また、上永谷駅から同地区行(停留所41カ所)の区域運行は午前10時30分から午後4時30分までの毎時00分、30分の11便を用意。正午と午後0時30分は運休となっている。運賃は現金のみの扱いで大人300円、小児150円。大人1人につき未就学児2人まで無料となる。期間は2024年3月15日まで。土休日と年末年始の12月30日から1月3日は運休。

 11月24日、上永谷駅から東永谷三丁目の自宅に帰る70代後半の男性は「歩いたら25分程度かかる。通常のタクシーより安いし、すでに5回以上利用している」と話す。

 運行開始から24日までの7営業日で49人が利用。市は実証実験について「上永谷駅からの徒歩での帰宅が困難な人などに乗車してもらえれば」と利用を促している。

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