港南区・栄区 人物風土記
公開日:2025.05.22
ジャズトランぺッターとして、長年活躍している
中村 恵介さん
港南台出身 47歳
20歳の誓い「生涯ジャズを」
○…ジャズトランぺッターの仕事は流動的だ。「どこかのバンドに呼ばれたり、自分でコンサートを企画したり、全国で色々な人と演奏します」。多い時には月間25回のステージに立ち、リハーサルと本番を繰り返す。「飽きやすい性格なので、日々変化があっていい」と満足気。
○…港南台第一中のジャズオーケストラ部でトランペットを始め、高校、大学と継続。人間関係のトラブルに悩んでいた20歳の時に、「音楽で食べていく」と決めた。ジャズは演奏中に主観的にも俯瞰的にも周囲を見る必要がある。それが気持ちを晴らし「演奏中は楽しい。一生ジャズを続けたい」と心に誓った。さらに高みを目指すため、全国大会連覇中の早稲田大ビックバンドに他大生でありながら参加。メンバーとして日本一を経験した。
○…その後大学を中退し、プロを目指す生活がスタート。当初は仕事がなくアルバイトで食いつないだ。それでも26歳で音楽バーの演奏者として採用され生活ができるように。今ではジャンルを選び「好きな仕事だけができている」という。日本を代表するジャズミュージシャンの鈴木勲さん、日野皓正さんとの共演や、中森明菜さんのコンサートでの演奏など注目の舞台にも立った。
○…ジャズは米国黒人がルーツ。「リズムは英語の影響を受けており、背景には差別の歴史もある」。英語や差別と関わりのない日本人であることに葛藤し、黒人に憧れた時期もあった。しかし、心境は次第に変化。現在は能の鼓(つづみ)とコラボするなど日本人だからこそできるジャズ表現を探求する。「(日本人の)僕がやっている意味を入れたい」。自身のアイデンティティーで、米国文化に”日本ジャズ”の新境地を開こうとしている。
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