神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港南区・栄区版 公開:2025年5月29日 エリアトップへ

栄区在住森内さん 平和考える紙芝居披露 「こどもの国」60年に合わせ

文化

公開:2025年5月29日

  • X
  • LINE
  • hatena
森内さんと「こどもの国から平和を」
森内さんと「こどもの国から平和を」

 栄区在住で紙芝居実演家の森内直美さん(77)が18日、こどもの国(青葉区)で行われた定例ライブで紙芝居「こどもの国から平和を」を披露した。10年前に自作したもので、今月の同園60周年に合わせ再び演じた。

 「こどもの国」は(社福)こどもの国協会が運営するレジャー施設。上皇・上皇后両陛下の結婚時に国民から寄せられたお祝い金によって1965年、「子どもの遊び場」として開園した。

 森内さんは大阪府出身。中学生の時、同園がロゴマークのデザインを全国公募すると、作品を送り採用。その縁もあり2012年から毎月紙芝居を上演するライブを行うようになった。そして2015年、開園50周年を機に制作したのが冒頭の「こどもの国から平和を」だ。

 作品は8場面。園内に点在する人工的な穴に疑問を持つシーンから始まり、それが第二次世界大戦中に使われた弾薬庫の遺構であることを紹介。学徒動員され弾薬製造に携わった女学生、横浜大空襲の際に、同園から見えた燃える市街の場面と続き、美智子さまが作詞された「ねむの木の子守歌」で締める内容だ。

 森内さんは制作以前から「弾薬庫の遺構について聞かれることがよくああった」という。そこで弾薬庫をテーマに据え、同園の職員や実際に学徒動員され働いていた元女学生の話も聞いて構想を練った。

 「『平和のために何ができるか』『自分のできることで誰かの役に立つことは何か』を考えてほしい」。18日に同園で演じた際も、親子25人ほどが鑑賞し「自分が何をすればよいか、考えるきっかけになった」との感想も寄せられたという。

他者との共感が魅力

 森内さんと紙芝居の出会いは小学生の時。両親が作ったものをクラスメートに披露したという。学生時代はボランティアで演じ、横浜市に移住した後も紙芝居、絵本の読み聞かせなどの活動を行ってきた。

 そんな森内さんが語る紙芝居の魅力が「他者との共感」。「紙芝居は大勢で見る。他者と感情を共有することで情操教育につながる」とする。自作の作品に加え、童話、児童文学を紙芝居にしたものを多く演じているという。「『楽しかった』と感じたら、『今度は誰かに楽しさを分けたい』と考えると思う。今後も心に響く作品を演じていきたい」と話している。

 なお、森内さんの定例ライブは毎月第3日曜日、同園ふれあい学び館にて。

小学生と関わる仕事をしてみませんか?

小学校内及び民間施設等の職場で、放課後の子どもたちの学習支援や遊びを行います。

https://www.city.yokohama.lg.jp/kosodate-kyoiku/hokago/houkago-jinzai.html

<PR>

港南区・栄区版のトップニュース最新6

奄美で「水中人魚ショー」

港南区在住森さん

奄美で「水中人魚ショー」

看護師と二刀流

6月12日

全数点検で安全確保へ

鋼管ポール防犯灯

全数点検で安全確保へ

市内に約1万8千灯

6月12日

住民に移動状況を初調査

豊田地区

住民に移動状況を初調査

本郷台駅行き望む声も

6月5日

25年度春は減便回避

横浜市営バス

25年度春は減便回避

運転手の採用拡大が奏功

6月5日

「桜台花グループ」が受賞

「みどりの愛護」大臣表彰

「桜台花グループ」が受賞

公園花壇手入れ30年

5月29日

平和考える紙芝居披露

栄区在住森内さん

平和考える紙芝居披露

「こどもの国」60年に合わせ

5月29日

あっとほーむデスク

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

港南区・栄区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年6月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Facebook