栄区の豊田連合町内会自治会は3月末から5月にかけて「移動状況に関するアンケート」を初めて実施した。豊田地区から本郷台駅行きの新たな交通手段の開設を目指す同会が住民の意識を把握するために行ったもの。
「以前から、『本郷台駅へのアクセスが悪く、区役所や栄共済病院に行きにくい』という地域住民からの声があがっていた」。こう語るのは横川惠会長だ。実際に地区内の長尾台や田谷町などは本郷台駅に向かうバス路線が通っていない。加えて、飯島団地から同駅を通る路線は2023年に廃止。一部の住民は区役所などに行く際、大船駅などを経由しなければいけない状況が続いている。
豊田連合が希望しているのは地域バスの開設だ。横川会長は「区役所や事業者と調整を図る時に、客観的なデータがあれば検討しやすくなる」という考えのもと、同地区の8149世帯を対象にアンケートを紙とWEB上で実施。合計1160件の回答が得られた。
将来的な不安抱える
本郷台駅周辺への外出に関する質問では、外出するにあたって「今は困っていないが、将来的に困りそうだ」と回答したのが48%、加えて「困っている」は26%という結果になった。また、「将来的に困りそうだ」と答えた人たちは、その理由について「加齢と共に歩くのが辛くなりそう」、「免許を返納する予定だから」などと回答。徒歩や車での移動が将来的にできなくなることを不安視する声が目立つ。そして、「困っている」を選択した人の半数以上が「バスの便数が少ない」「利用したい駅・方面に行くバス路線がない」と回答している。
今後について横川会長は「以前から聞いていたように本郷台へのアクセス改善を望む人が一定数いることが分かった。交通手段の獲得に向けて動いていきたい」と述べた。
なお市内の事例としては、株式会社共同が運行する戸塚区の「こすずめ号」、ボランティアバスの緑区の「山下地区ささえあいバス」などが本格運行を行っている。
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