上郷あじさいの丘を管理する「栄区『紫陽花の会』」で会長を務める 硲野(はざの) 重喜さん 野七里在住 83歳
仲間とアジサイで町おこし
○…上郷町にある「あじさいの丘」を管理するボランティア団体「栄区『紫陽花の会』」の設立者として10年以上活躍してきた。また、自身が実行委員長を務める「上郷あじさい祭り」は、例年約1万人が訪れるイベントに発展。「仲間がいるから続けてこられた。アジサイを通して親交を深められた」とこれまでの足跡を語る。
○…2013年、知人に誘われて参加した区民による地域活性を目的とする「区民プロデュース講座」の受講者で、同会を設立。「結成前はB級グルメのような商品を作ろうと、思考錯誤した」と振り返る。しかし、転居する友人から大量のアジサイを譲り受けたことをきっかけに、花での町おこしをスタート。2015年から現在の「あじさいの丘」に当たる場所で植栽を始めた。
○…54歳で大手電気メーカーを退職後、関連会社の社長を務め、その後は出身地である和歌山の名産品のごま豆腐などを販売する会社を設立。70歳まで勤め上げ、仕事に明け暮れる毎日を過ごす。65歳の時には区内の合唱団に入団し、地域活動にも力を注いだ。そんな中で、人口が減少する栄区に寂しさを覚えるように。「転居してきた40年ほど前はもっと子どもが多かった。賑わいを取り戻すために町おこしを始めた」と明かす。
○…アジサイの管理以外にも、健康麻雀やテニスにも励む毎日。自身を「チャレンジ精神がある方だと思う」と評し、さまざまなコミュニティーで人間関係を濃いものにしてきた。現在120人以上が所属する「紫陽花の会」では「適材適所の人員配置」を意識。「現役時代に多くの経験をしている人たちが近辺にいる。皆の良さを生かした活動を心がけたい」と頼れる仲間と共に美しいアジサイを守り続ける。
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