港南区笹下在住で港南地区保護司会会長を務める大木恵美子さんが17日、今年度の神奈川県県民功労者表彰を受けた。保護司として犯罪や非行に陥った人の更生を20年以上支援。「公共の福祉に貢献した」と評価された。
この表彰は公共の福祉に貢献し、業績が特に優れた人を広く顕彰することを目的として行われているもの。今年度は保護司のほか、民生委員・児童委員など県内40人1団体が表彰を受けたが、港南区、栄区からは大木さんが唯一だった。
理解ある社会に
保護司は犯罪や非行に手を染めた人々の相談に乗り、更生や社会復帰の手助けをする民間ボランティア。大木さんは2001年に保護司となり、23年からは港南地区保護司会会長も務めている。
保護司になったのは20年間小学校教諭として働いた経験から。社会が変化するにつれ「他者を認められない子どもが増えた」と感じ、非行少年に寄り添った支援をしたいと考えるようになったためだ。
また、三女に障害があり、周囲や地域に助けられながら子育てをしたことで、「支援が必要な人を地域の中で支え合うこと」の重要性も感じているという。
保護司は再任用制度があるものの、原則76歳が定年。現在72歳の大木さんが「あと4年」の中で考えるのは「後進の育成」と「保護司の認知度向上」だ。「新しく保護司になる人を育てる。そして、地域の中に活動に協力してくれる人を増やし、犯罪、非行からの更生に理解のある社会にしていきたい」と話している。
|
<PR>
港南区・栄区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>