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中区・西区版 公開:2011年2月24日 エリアトップへ

横浜美術館で個展を開催する彫刻作家 中谷 ミチコさん 東京都内在住 29歳

公開:2011年2月24日

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「つくるために生きている」

 ○…横浜美術館の新進作家支援プログラムの一環として個展を開催。「今私がここにいるように、自分の頭の中に浮かぶイメージもここに存在させたい」。それをテーマとする作品は一見、絵画のようでいて、近づくとその距離感に驚く。石膏取りした半立体の型に色を置き、その上に透明の樹脂を流し込む。浮彫画とは真逆の、型の中にイメージを沈み込ませる独自の表現だ。「観る人がそれぞれの物語を作ってくれれば」。時おり首をかしげ、伝える言葉を丁寧に選ぶ。

 ○…大学卒業後、単身でドイツへ留学。「一人になったら、制作に必要な素材がどこにあるのか、それを運ぶ手段もわからなくって、自分は何も持ってないって気付いたんです」。孤独感と闘いながら、デッサンや彫刻で自分にとって心地良い表現を模索した。2年前、偶然辿り着いたという現在の表現が生み出す作品は、若手作家を対象にした2010年のVOCA展で奨励賞を受賞するなど、日本国内でも高い評価を受けた。

 ○…昨年秋、発表の場を日本に移そうと帰国。かねてから注目していたという同館のサポートの下、日本での作家活動の地盤作りが始まった。帰国直後から黄金町エリアマネージメントセンターのスタジオに入居し、同展に向けた作品作りに励む日々を送る。その生活を支えているのは、「一人のアーティストとして仕事をしてくれる素材の問屋さんや美術館のスタッフ、声をかけてくれる地域の人たち。私ってすごく幸せですね」と、今を噛み締める。

 ○…「あえて言うなら絵を描くことが趣味」と生活そのものが制作活動。「つくるために息をして、つくるために生きている感じ。そんな大そうなことではないですが…」とはにかむ。日本での本格的な創作活動の大事な一歩となる今回。周囲の高まる期待も感じている。「私に出来ることは、一つひとつ丁寧に作ることです」と自分自身に言い聞かせるように頷いた。
 

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