(社)横浜中法人会の会長に就任した 野並 直文さん 港北区在住 62歳
絆を深め地域と経営の力に
◯…経営者の団体として、企業経営や納税を学ぶとともに、多彩な地域貢献活動を行なっている(社)横浜中法人会。その新会長にこの5月に就任した。「様々な業界の人と人脈を築くことができ、視野と見識を広げることができました。地域貢献には会社では得られない達成感があります」と自らの活動を振り返って、その魅力を語る。
◯…活動方針の一つに掲げたのが「仲間づくり」。「法人会はよく『企業の町内会』と言われます。数だけでなく、地域における会員同士の絆をより強くしたい」と意気込む。その思いをより強くしたのが東日本大震災だったという。「震災のすぐ後に法人会の会合があったのですが、みんなあの日をどう迎えたか、今どんな問題に直面しているか、率直に話し合うと不思議と不安が薄れました」。時代が混迷の度を深めるなか、仲間の存在が日々の経営の支えにもなると信じる。
◯…「シウマイ」でおなじみの(株)崎陽軒の代表取締役社長が普段の顔。横浜を代表する老舗の舵取りを任されたのはわずか41歳の時だ。以来、20年にわたって経営者として大事にしてきたのが「変えるべきものは変え、変えてはならないものは変えない」という言葉。「でも本当に変えてはならないものが何かを判断することが最も難しい。常に自問自答しています」。経験に裏打ちされた自信と謙虚さ。それが創業100年を超えて今なお続く成長の原動力となってきた。
◯…趣味はウォーキング。4年半をかけて東海道を踏破した経験もある。「食べるのが仕事だからメタボ予防も兼ねてね」と茶目っ気たっぷりの笑顔を見せる。経営者として今後の目標を尋ねると「シウマイに続く新しい横浜の名物を作りたい。実は新しい中華菓子を秋に発表する予定ですが、すごくいい商品なんです」。気力も体力もまさに充実の時。企業人として、地域の顔として、その活躍にこれからも目が離せそうにない。
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