中区翁町2丁目の市立横浜総合高等学校(天野真人校長・生徒数1147人)は、校舎の耐震性が基準を満たしていないことから8月15日、南区大岡に移転した。同校跡地利用について、市教育委員会の学校施設担当では「検討段階」として、具体的には決まっていないとしている。
横浜総合高校は、市立の横浜工業高と港高、横浜商業高定時制の3校を再編整備するかたちで、2001年11月に横浜工業高敷地内に設置された市内初の三部制の学校。
その後、校舎本館の耐震性に問題があることがわかり、10年4月に移転の方針が決まった。移転先は、南区の旧県立大岡高校跡地で、市営地下鉄「弘明寺駅」から徒歩3分の好立地にある。同校の小市聡副校長は、通学への影響について「これまでは地下鉄とJRを利用する生徒が多かった。新校舎では京浜急行も利用できる」と利便性向上に期待する。
同校の敷地には、工業高校を含めると90年以上にわたり学校施設が建っていたことになる。跡地利用について市教委学校施設担当は、現在検討している段階で、「具体的には決まっていない」と説明している。
建物の耐震性が基準を満たしていないことから、「いずれは解体することになる」とし、その時期や方法などもこれから詰めていくとしている。
同校は、災害時に住民の避難場所である「地域防災拠点」に指定されており、その扱いについて中区総務課の防災担当は「みなと総合高校(中区山下町231)に地域防災拠点を変更する方向で地域の方々と話し合いを進めている」と話し、今年度中の変更を視野に検討を進めている。
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