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中区・西区・南区 人物風土記

公開日:2015.04.02

アメリカ山公園の「はち育」事業責任者を務めて3年目を迎える
永江 晴子さん
中区元町在勤 37歳

観察好きを仕事に

 ○…みなとみらい線元町・中華街駅の真上にあるアメリカ山公園で、みつばちを飼いはじめて今年で3年目。「公園としての魅力を高めたい」と、「はち育」事業を立ち上げ、運営の中心人物を務めてきた。

 ○…この事業をはじめるまではみつばちとの接点はなかったが、「公園で飼うことになってから、勉強をはじめました」と話す。「2年経ってやっと養蜂家としてビギナークラスを卒業したかな」と微笑む。みつばちは、半径約2、3Kmを行動範囲とし、そこに咲く花々から蜜を集めて生活する。農薬などの影響を受けやすく、環境のバロメーターとしての役割も。「アメリカ山公園産の蜂蜜を通して、地域の環境に想いをめぐらせてほしい」と事業の狙いを話した。初年度はほとんど採取できなかった蜂蜜は、害虫などの駆除を徹底することで、昨年度は約60kgまでになった。「よく見て手入れしないといけないところは園芸と似ている」

 ○…東京都の出身。小学校入学前に緑区に引っ越してきた。「よくアリの大群を観察していました。働いてないアリもいるのに、働きアリは何を考えているのかなとつい考えてしまう」と、物心ついたときからの観察好き。その素養を活かして短大では園芸を専攻し、「学校に咲く花を辞書で調べてカードにする授業があって、それを集めるのが楽しくて園芸の道にのめり込みました」。就職した西武造園(株)では、花壇の設計や公園管理を担当。今では、課長補佐として、「はち育」事業をはじめとし、様々なイベントを精力的に企画する。

 ○…趣味は旅行。「園芸植物の大半は南アフリカのものです。どういった場所にどう育っているのかを実際に目で見て確かめたい」と、会社に2週間の休みを懇願し、現地にいくほど研究熱心。「本来生き物が持っている力を最大限引き出せるような公園管理をしたい」と、今日も公園を訪れる人を楽しませるための努力は惜しまない。

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