横浜駅西口の商業施設「相鉄ジョイナス」と「ザ・ダイヤモンド」の一体化に向けたリニューアルの一環として5月14日、スイーツ&フードエリア「ダイヤキッチン」に和洋菓子店を中心とした34店舗がオープン。21日にレストランエリア「ジョイナスダイニング」の地下1階で新たに11店舗が営業をスタートし、グルメエリアが全面オープンとなった。
改装前より店舗数を3倍以上も増やして新設したスイーツエリアは、ストラスブール、横濱長者町しげた、パティスリー・パブロフ、みのや本店、ふらんすやま、喜久家洋菓子舗など、地元店の出店にも力を入れた。担当者は「遠方からの人も集まるターミナル駅で、横浜の魅力を発信できれば」と話している。
2013年夏から進めてきたリニューアルは当初の計画より半年ほど繰り上げ、12月に完了する見通し。
名称を統一「相鉄ジョイナス」に
両施設を運営する(株)相鉄ビルマネジメント=本社・西区=では、12月のリニューアル工事完了にあわせて2つの施設名を統一し、新生「相鉄ジョイナス」としてグランドオープンすることを決定した。「地下街」のイメージが強いザ・ダイヤモンドに比べ、「ショッピングセンター」としての認知度が高かったことが理由だという。
一体化後の総売場面積は約3万5千平方メートル、店舗数は437店舗。年間の売上目標は約670億円。売場を階層や区画ごとに再編し、地上エリアは広域商圏に向けたファッション・雑貨店を配置、地下エリアに食料品や惣菜、スイーツ、レストランなどの飲食関連店を強化し、足元商圏を狙う。
横浜で約半世紀にわたり親しまれてきた「ダイヤモンド」の名称自体はなくなるものの、「地元住民の日常生活に一番密着した食料品などを扱う『ダイヤキッチン』にその歴史と精神を残した。今後も横浜の商業施設ということを意識して、運営していきたい」と同社企画販促担当の宮崎勝之さん。今後は館内の方向案内サインも統一し、利便性の向上を図っていくという。
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